巻の二 はじめてのぬくもり
愛花は剣を振るって野武士を追い払い、少女を助け出した。
助けられた少女の名は凜(早川凜)。猫の目のようにくりっとした瞳を持つ気丈そうな娘だ。
聞けば、彼女の村は戦から逃れてきた足軽達が結成した野盗の集団に脅かされているのだという。
愛花は村はずれにある凜の小屋に案内された。焚き火を囲み雑炊を口にすると、ひさしぶりに触れた人のぬくもりが温かく、愛花はとても安らいだ気持ちになっていた。
「愛花ちゃんって、強いんだねぇ!」
「…父上に剣を習っていたから…」
愛花には亡き父の面影が目に浮かび、それ以上話すことができなかった。
「ご、ごめんよ! 余計なこと聞いて…。そっちにもいろいろ事情があるんだろ?」
あわてて凜は話題を変えようと向き直った。
「男みたいな格好してるんだね。」
凜はしゃがみ込んだ愛花の太ももに顔を近づけてきた。
「すべすべで綺麗…かわいいよ…」
凜は太ももに口づけし、そのまま舌を這わせてゆく。
「こういうのは初めて? 大丈夫、全部あたいにまかせて…」
愛花はなぜか痺れたように抵抗することができなかった。
男のむくつけき身体と汗臭い体臭には忌まわしい思い出しかないが、凜の身体は柔らかで良い匂いがする。柔らかい唇はいつしか愛花の太ももの付け根に達していた。
凜は愛花の着物をまくり上げ、両脚を広げさせる。そこには白い布がしっかりと食い込み、悩ましさを倍化させていた。凜は愛花のふんどしをずらして濡れた花弁を剥き出しにすると、中身を広げながら巧みに舐め上げた。
「愛花ちゃんの、しょっぱい…。おしっこした後ちゃんと拭いた?」
恥ずかしさで愛花は思わず耳の付け根が熱くなった。
「いやっ…」
「いいんだよ…あたいが全部舐めとってあげる…」
ぴちゃっ。ぴちゃっ。
愛花の女陰がいやらしい湿った音を立てる。花弁からはあふれるほどの蜜が滴り、凜の呼吸を阻害するほどだった。
「あたいのも舐めておくれよ…」
あっ、と思うまもなく愛花の顔の上には凜の大きなお尻がかぶさり、性器が押しつけられた。凜の女陰は愛花のものより大ぶりで花弁も肉厚だった。じょりじょりとした陰毛が顔に当たる。
初めて間近で目にする牝の花弁。凜の女陰は匂いがきつく、花弁の付け根や肉芽のまわりには発酵した白い滓がこびりついていた。だが、愛花はかまわず舐め取った。(中略)
愛花はめくるめく快楽の中ですべてを受け入れ、愛おしいと思った。
数刻後、二人は藁の上でしっかりと抱き合いまどろんでいた。
愛花は凜の胸に顔を埋め、乳首を口に含んで眠っている。
…この娘はよほど辛く哀しい思いをしてきたに違いない。
まるで赤子のような愛花を見て、凜もまたたまらない愛おしさを感じていた。 |