★ふんどしコラム 10★
 
その13 「ふんどし一級資料」
 
 当美術館が今までに収集した文字資料の中から、興味深い内容のものをいくつかご紹介します。
 
奇譚クラブ 1962年1月号 天星社刊
 

 この号はふんどし・女相撲関連の記事が多く、さながら「ふんどし特集号」とでも言えそうな充実した内容です。
 特に興味深いのは、とやまかずひこ 「わが生涯の良き日」と高川凡一「『褌の乙女達』探訪記」。男女共に六尺を締める風習のある山形県の某村についての記事です。 本当にこんな村が日本に実在していたのでしょうか?!
 久我芳一 「体験小説 褌(さいじ)」は、友人の帰省に付き合って舳倉島を訪れた主人公が、友人の妹(海女)に思いを寄せられるというロマンス編。お別れに彼女のさいじを貰うくだりが最高!
  さらに加えて円山景三の女斗美小説「御土産女相撲」も掲載されているという豪華さ。もし入手する機会があったらオススメです。

 
   
保存版えろちか 第20号(1971年5月) 三崎書房刊
 
 性文化としての観点からポルノグラフィを語るという真面目な本。蘭光生の連載コラム 「猟奇博物館・12 褌(2)」が素晴らしいです。
  A.男が褌をしめる B.女が褌をする C.女に褌をさせる  D.女相撲 E.変形褌(貞操帯、バタフライ等) の5項目から、それぞれ深い考察をめぐらしています。 ふんどしの持つ倒錯性、A感覚への刺激、 着用マニアのこだわり、海女のサイジ、女斗美…といった事柄にも触れられており、ふんどしに対してここまで深い考察を加えたコラムは大変貴重です。
  今となっては 入手しにくい 「奇譚クラブ」 の記事からの引用も多いので、ふんどし研究者にとっては必読書のひとつでしょう。
 
   
ヴァッカ! 2002年6月号 バウハウス刊
 
 文&構成:駄大進(だだい・すすむ)による4Pの特集記事「ふんどしギャル」が卓越した内容です。女相撲〜ふんどしグラビアまで総括的に取り上げており、当美術館の文章コンテンツ執筆時にも参考にさせてもらいました。
  中村京子、宮沢りえ、パルコCMについても触れており、「徳川女系図」「東京ふんどし芸者」「色情海女ふんどし祭り」といった映画の解説や「衝撃!芸能界ふんどし事件史」といった年表もあります。
 そして「ふんどしアイドルよ、出よ!」と結ばれるコラムは21世紀のふんどしファンの指針を打ち出したと言えるでしょう。
  これを書いた駄大進という人物はかなりのマニアですね。当時開設したばかりの当美術館や2ちゃんのふんどしスレもROMしていたのでは?
 
(文責:はかせ。)
           
   
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