★ふんどしコラム 11★
 
その14 「お祭りふんどしの魅力」
 
  セーラー服+ふんどしはミスマッチの魅力ですが、本来トラディショナルな下着であるふんどしは当然同じ伝統衣装との組み合わせに一番マッチします。
  そしてふんどしが最も映える伝統衣装といえば、法被やねじり鉢巻のお祭り装束に尽きるでしょう。女性のお祭り装束姿は白粉や紅といった独特の化粧とあいまって、だんごに結った髪のおくれ毛や胸を締めつけるさらし、そしてほんのり漂う汗の匂いがたまらなく魅力的です。それにふんどしの色っぽさまで加わるのですから、まさに鬼に金棒、伝統美の極致です。
 
         
あいだ ゆあ
松本 富海
黒川 まい
琴 乃
 
  みなさんは民俗学用語で「ハレ」(晴れ=非日常)と「ケ」(褻=日常)という言葉があるのをご存知でしょうか? 祭りの場では特別な食物を食べ、特別な衣装を身に着け、非日常を演出するのです。そして、祭りは儀式として非常に厳密なものを要求する反面、日常では許されない行為(性行為も含む)も認められてきたという伝統がありました。近代以前の多くの祭りが乱交をともなった、と言われています。
  数年前、体験告白系サイトに投稿されたお祭り狂いの女性の文章が祭りとふんどしの魅惑的な関係を端的に伝えているので、ここに引用させていただきます。

 「仲間同士でまずすっぽんぽんになり、髪をだんごに結い、ねじり鉢巻を締めて、
 緊張感(男衆は竿を怒張させています)をみなぎらせた後、おもむろに褌をキリリと締めつけ、
 ケツとマ○コが喰い込んでいるのを仲間との衣装合わせの際に確認してから神輿に挑みます。」

  …うーん、その状況を想像するだけで激しく萌えてしまいます。こんなシーンを見てみたい!
  近年、日本人も着物を着る機会が少なくなり、「ハレ」の衣装としての着物の特殊性・祭事性はさらに高まっているといえるでしょう。そのため六尺褌の持つ締め方の独特なプロセスもある種の儀式として作用し、その緊張感をともなう締め心地が着用者を非日常へと誘う効果を上げているのです。
 
         
 
黒崎 愛
三原 ちあき
寺崎 泉
明乃 夕菜
 
 

  AVやイメージビデオでもお祭り装束+ふんどしはよく見かける題材なのですが、その内容は玉石混交です。あいだゆあ松本富海明乃夕菜のように衣装から六尺褌にいたるまで非常にしっかりしたものもあれば、黒川まい寺崎泉のように緊張感に欠ける越中褌や、三原ちあきのようにふんどしの締め方が適当なものもあります。
  上記のような民俗学的視点をふまえた?「SOD的夏祭り!」のような大作AVもあったのですが、肝心のふんどしの締め方が非常に適当で、その企画意図を全うしたとは思えません。日本の伝統美を見直す意味でも制作者にはもっともっと勉強していただきたいものです。

(文責:はかせ。)
 
 

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