★ふんどしコラム 12★
 
その15 「女剣士・ふんどしくノ一の魅力」


         
星崎 あいか
天野 理穂
杉本 彩
早乙女 宏美
 
 筆者は時代劇に登場する男装の女剣士が大好きでたまりません。女性が性別を隠さなければならないという状況に非常にドラマ性を感じますし、女性が男装すると、隠しても隠し切れないふくよかな胸やお尻がかえって自らの「女」を強調してしまい、自然と倒錯美をかもし出すものです。 胸にさらしを巻いた女剣士が追っ手から逃れたり捕まったりといったシチュは、まさに時代劇ならではの危ういエロスの発現であります。

 そんな女剣士は下着にきっちりとふんどしを締めていなければ! と常々思うのですが、これにはちゃんとした理由があります。まず、膝丈の長い腰巻ではズボン状の袴は穿けません。ひっかかってしまいますし、腰のところを軽く止めた程度では激しく動くうちに落ちてしまいます。そして刀を振り回すには大変力が要ります。古武道でも教えるように、下腹部を締めつけることでお腹に力が入りふんばりやすくなるのです。袴の帯やふんどしを臍の下で締め上げるのはその点で理にかなっているのです。
  そして一番大きな理由は、江戸時代までの女性は褌を生理帯として使っていた、という点です。毎月約1週間締めたとして、12週間=3ヶ月。1年の1/4をふんどしを締めて過ごしていた当時の女性にとって、ふんどしとはごくごく一般的な日常の下着だったのです。何の抵抗感もあろうはずがありません。ただ昔は生理中の女性を穢れたものとして忌み嫌う風習があったので、そのことがおおっぴらに語られてこなかったというだけなのです。

 
         
 
平石 一美
秋月 まりん
露木 陽子
紺野 早紀
 
 

 時代劇ヒロインといえばそれだけではありません。己の身を犠牲にして非情の掟を守り通すくノ一は、女剣士以上に登場機会やセクシーな場面も多く、大変魅力的な存在です。一般的には女剣士ファンよりくノ一ファンの方が圧倒的に多いでしょう。
  そんな彼女達の下着もふんどし以外絶対に考えられません! にもかかわらず、VシネやAVの世界では頭の固い制作者が「女性の下着は腰巻に決まってる」「ふんどし=お笑い」といった古い固定観念に縛られ、ノーパンだったりレオタードやパンツを穿いた色気のないくノ一を氾濫させており、大変嘆かわしいことであります。
 第一、レオタードやパンツではからみのシーンでもすぐ脱げたり破れたりしてしまい、情緒というものがまるでありません。何かとスピードや合理性ばかりが重視される現代において、厚手のさらし木綿がしっかりと股間に食い込む存在感や、しゅるしゅるとふんどしを解く「間」に古きよき日本の美や情緒を感じていただきたいのです。

  それはともかく上の画像を見ていただければおわかりのように、 最近のブームでふんどしくノ一の登場する作品も増え、ようやくその存在も定着してきたように思います。特に着物の下にしっかりと六尺褌を締め込んで、からみだけでなくアクションシーンもこなすTMC笠倉出版社のくノ一シリーズは当美術館期待の星です!
  考えてもみてください、昨今の時代劇では役者がわざわざふんどしを締めて演技やアクションするなんてことが稀なのです。実際の武士は皆ふんどしを締めて心や身体を常に引き締めていたというのに!! これは女優が男装してチャンバラしながら太ももやふんどしのお尻を見せつけては観衆の喝采を浴びていたという古の大衆演劇の復活かもしれません! TVや映画の世界でさえも忘れ去られつつある日本の美しい伝統を時代劇ヒロインである彼女達が今もしっかり守り続けていることに筆者は言い様のない感動を覚えます。
  ふんどしくノ一…その言葉自体が、なんともエロティックで甘美な響きではありませんか。 ふんどしは、さらしや鎖帷子と共に、戦う時代劇ヒロインの必須コスチュームなのです。

(文責:はかせ。)
 
 

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