◇その他のふんどし◇
　ここでは、今までのページで紹介できなかったふんどしをいくつか紹介したいとます。後ろのページの年表と合わせてご覧下さい。ふんどしムーブメントというのは社会・風俗とも結びつき、多面的に進行しているのです。
 


　まず、1986年に放送されたチェリオ・セーフガードのCMを紹介した当時の記事です。以下、全文を再録します。

「ゴックンするのは生ツバの方だ
ドアップのオシリを缶が転がる、清涼飲料水ドッキリCM
その瞬間ブラウン管は夏に染まった！　大胆素敵なフンドシ・ギャルがチェリオ・セ ーフガードをゴクゴク。それ見てボクラもついゴックン！　見終わった後、商品名を忘れちゃいそうなドキドキCMだぞ。」

　エスニックなふんどし姿のボーイッシュな美少女が砂漠に登場するこのCM、前年のパルコ広告の影響が色濃く感じられます。宮沢りえ前夜のふんどし人気の盛り上がりを予感させる名作です。評判だったらしく当時は「CMナウ」誌でも取り上げられていました。ビデオをお持ちの方がいたらご一報下さい。
チェリオ・セーフガードCM
  
 
　これら80年代のふんどし映像の先駆としてイギリスのロックバンド、デュラン・デュランが1981年に発表したクリップ「Girls On Film」(邦題・グラビアの美少女)に登場するまわし姿の女力士が与えた影響も非常に大きいのではないかと思われるので、ここで指摘しておきます。
   

 

　左はデザイナーのジュンコ・シマダが1993年の春夏パリコレクションで発表したまわしスタイル。花魁のような髪型、刺青シールとの組み合わせで、海外から見た日本のイメージをそのまま再現してみせたようなテイストです。
　 国際化の時代に日本の文化の象徴としてふんどしが脚光を浴びる日も近いと思われます。

　 右はブーム当時の1993年に撮影された東京のディスコ「ロンドンクラブ」で踊るふんどしギャルの写真。
　 これはふんどしブームが女性達にも浸透していたという貴重な証拠です。
　 女性達が自らの意思でセクシーな下着としてのふんどしを選び取ったということに感動を覚えますが、締め方はどこで習ったのでしょうか？

  
93年パリコレ
  
「ロンドンクラブ」のふんどしギャル
         

 

　左は1996年に発売された(株)ミロヴィーナスの「幸福の赤いふんどし」です。正確には単なるTバック下着なのですが、その強烈なネーミングセンスと雑誌広告にはインパクトがありました。
　 東洋医学によると赤い下着は健康にいいそうで、保温性、抗菌性、ダイエット効果があり夜の生活の刺激にもなるというのがふれこみでしたが、実際はどうだったのでしょうか？

　 右の写真はイタリア在住のモニカさん。1999年のスポーツ新聞に取り上げられた記事です。サッカーの中田英寿選手のファンである彼女は中田選手の22歳のバースデイをこんな素敵なスタイルで祝ってくれました。
　 怪しい締め方のまわし？ですが、よこみつに「NAKATA」と書いてあるところがけなげです。

  
幸福の
赤いふんどし
  
   
イタリア在住のモニカさん
 
     
(文責：はかせ。)
 
 
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