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一.
ここは愛花が捕らわれている甲州忍群のアジトから数キロ離れた小さな泉。
はぐれくノ一・哀香は火照る身体を冷やすため、ここにやってきた。数日に一度、ここで身を清めるのが哀香の習慣になっている。
覆面を解き、忍び装束を脱ぎ捨てると、そのふくよかな胸の頂には鎖帷子に擦られて大きく勃起した乳首がそそり立っている。そして中央に大きな染みの残る、紫色の越中褌がはらりと舞い落ちた。
春とはいえ、まだぬるみきらぬ冷たさの残る水。
哀香はそこに身を沈め、水中で印を結び、精神を統一していた。 |
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「くっ…」
唇を噛み締めて、おのれの身体の奥からじんじんと沸き起こる甘い疼きと必死に戦っているのだ。いつもの哀香ならば、何のためらいもなく蜜壷をくじって淫臭をあたりに漂わせ、男を思いきりくわえ込んでいるところだ。
しかし、それはできない。
自分を捨てた憎い姉が、今まさに新鉢を割られるところなのだ。かつて自分も味わった身体が二つに裂けてしまいそうなあの痛みを、男達の肉棒で何度も身体を刺し貫かれる苦しみを、あの女には少しでも長く味わわせてやりたい。
そのためには、双子である自分が少しも気をやってはならぬ。おのれの快楽が姉の身体に伝わり、肉の痛みを和らげてしまわないように。
それにまぬけな戌丸達にどうせあの女は殺せない。あの痩せた男にかけた乳鈴傀儡だっていずれは覚める。
きっとあの女は生き残る。双子である哀香には、予感に近いものがあった。
小屋の周辺で待ち伏せて、自分の手で直接殺してやる。昨日斬った父のように。そうしてあの女の死体に唾を吐き、あざ笑ってやるのだ。
涙を浮かべながら、苦しげに男の一物を口いっぱいに頬張らされる愛花。さっき小屋で見た姉の惨めな姿を思い出してにやりとした哀香は、再びざぶりと水の中へ潜った。 |
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二.
少し身体が冷えすぎようた。
あわてて水から上がった哀香は尿意を感じ、立ったまま無造作に尻を草むらに向けると、そのまま放尿した。
ぷしゅっ。じょおぉぉ〜っ…ぼたっぼたたっ…。
広げられた尻の割れ目の奥から尿(いばり)が凄い勢いでほとばしり、たちまち湯気が立ち上る。上手く腰を屈めて角度をつけて発射するので、ちょうど男のように尿はまっすぐ後方に噴出し、余分な飛沫が自分の尻を汚すことはない。ようやく尿が出終わると、哀香はぶるぶるっと身体を震わせた。
哀香は普段からしゃがんで尿をすることはあまりない。
「男とは女子の尿(いばり)を見て欲情する生き物なり」
というくノ一の教えを忠実に守っているのだった。口も乳房も肉穴も、自らの身体のすべてを使って男をたぎらせ、その肉棒と子種を十二分に吸い尽くす。そうして身体の内に常に欲情の炎をたぎらせてこそ「忍法乳鈴傀儡」(にんぽう・にゅうりんくぐつ)が使用可能になるのだ。
それに乳鈴傀儡なぞ使わなくとも、道行く男の前に立ちはだかり、自らの花弁を広げて見せつけるようにして放尿すれば、たちまちにして男どもは哀香の奴隷となった。
不意に性感が高まりどうしても我慢ができない時は、野で戯れる子供を草むらに引きずり込み、幼い茎にむしゃぶりついたことさえある。泣きじゃくる子供の上に跨り、思いきり激しく腰を使って責め立ててやった。
男は犯すもの。それが哀香の感覚だった。
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三.
その時、哀香は子宮に響くようなずん、という衝撃を感じた。何かがじわじわと上がってくる。
あの女が、今まさに男に貫かれている!
花弁の奥から新たな蜜液があふれてくるのが自分でもわかった。
女陰の疼きはますます激しくなった。しかし、何もしてやるものか!
くっくっく。苦しめ。もっと苦しめ。後で殺してやる。それまでの間、せいぜい楽しむがいい。楽しめるものなら。
「あ〜っはっはっは…!」
哀香の高笑いが山中にこだました。(完) |
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